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2022/02/022022年 「寅」特集
2022年の干支は寅年。
「虎は千里往って千里還る」と言われるように、非常に勇敢で争いごとに強い生き物、 厄災を払い、家運隆盛を導くといわれています。


□「虎」の作品
瀧下和之先生の浮世絵木版画作品「龍虎図」には、虎が登場します。

地を睨み、寝ている虎からは畏怖というよりは親しみが持てるのでは無いでしょうか。

瀧下和之「寅図」
 
木版画は一色につき一枚版木を使います。 シンプルに見えて本作は21版使用し、27度摺られています。

背景の絶妙なグラデーションは「ぼかし摺り」と言われる技法、
摺り氏・久保田氏の熟練の技ならではです。

また、月にもポイントが。
これは「キラ」という雲母の粒子を使う「キラ摺り」と言われる摺り方です。

江戸時代は金や銀は高価だったため雲母の粉を入れてキラキラさせたのでしょう。
(写楽の背景にもキラは使われていました)
本作は単品でのお取り扱いはしておらず 「龍図」とのセットとなっております。

瀧下和之「龍図」
 
瀧下先生の人気の図柄の龍。
こちらもキラで三日月が美しく光ります。

天を統べる龍と、地を統べる虎、 是非この機会にお迎えしては如何でしょうか。
 
瀧下和之「龍虎図」
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□「鬼」にも「虎」が?

瀧下和之先生のメインモチーフ「鬼」にも虎が登場することはご存じでしょうか?

瀧下和之「桃太郎図いろはカルタ2」
 
鬼のパンツは虎柄のパンツ、 これは中国から伝わった陰陽道に由来します。 陰陽道では、鬼が出入りする方角を「鬼門」と呼びます。
「鬼門」とは丑寅(うしとら)……すなわち北東の隅にあたる方角。

虎のパンツ、牛の角はこの丑寅からきているのです。 鬼門の方角も、この可愛い鬼たちが守ってくれるなら安心ですね。
瀧下和之先生
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