高野山総本山金剛峯寺 襖絵奉納記念版画
日本仏教の聖地、高野山真言宗総本山金剛峯寺へ納められた襖絵をリトグラフによりディテールまで丁寧に表現した最新作です。
“空海が若い頃厳しい山岳修行に明け暮れたのは四国の断崖であると言われている。
私は「茶の間」という、これから修行する若いお坊さんたちが髪の毛を剃る大切な儀式を行う部屋の襖として、この断崖図を描かせていただいた。私は、十代の空海が必死に修業した風景を思い浮かべた。
恐れ多いことだが、この若い人たちに心を重ねて頑張ってほしいと思ったからだった。
出来上がってみると、そこに図らずも四国の瀬戸内海の崖の風景が出現していた。
作品のある直島への行き帰りに見慣れた島々の崖面だった。空海もこの光景を確かに見たに違いないと感じた。
千住博”
【作品詳細】
作家 :千住博
作品名:断崖図
技法 :リトグラフ
用紙 :Somerset 300g
版数 :26版26色
工房 :エディションワークス
画寸 :37.8×78.0cm
限定枚数:150部
制作年:2020年
体裁 :額縁
細部の仕上がり、お作品の額まで千住先生が監修されたお作品です。
千住博
1958年東京生まれ。第46回ヴェネツィアビエンナーレにて東洋人初の名誉賞を受賞する。現在、ニューヨーク在住。
2020年には高野山金剛峯寺開創1200年を記念し制作された襖絵が奉納された。
作品はメトロポリタン美術館をはじめとする世界主要美術館に収蔵、展示されるなど国際的な評価も高い。